「なんて紳士的」 ポルトガル代表GK、少年への“気遣い”をファン称賛「大好きな瞬間」
ウォルバーハンプトンの守護神パトリシオ、エスコートキッズに上着を譲る一幕に脚光
プレミアリーグのウォルバーハンプトンは現地時間1日、第21節ワトフォード戦に敵地で臨み、1-2で敗れた。2020年のスタートはほろ苦いものとなったなか、試合前にポルトガル代表GKルイ・パトリシオが見せた“優しさ”が話題となっている。
2019年をリーグ7位で終えたウォルバーハンプトンは、年が明けて最初の試合でワトフォードと対戦。しかし前半30分にワトフォードに先制点を奪われ、後半4分には追加点を決められる苦しい展開となった。同15分に1点を返し、その10分後にはワトフォードが退場者を出したものの、最後まで追い付くことはできず、1-2で2020年は黒星発進となっている。
ウォルバーハンプトンにとって苦い結果となったなか、試合前にパトリシオが見せた振る舞いが称賛を浴びている。入場前、ピッチ脇のトンネル内でウォルバーハンプトンとワトフォードの選手たちが待機していた時のことだった。
選手たちの傍らにはエスコートキッズたちも待機していたが、キャプテンのDFコナー・コーディと手をつなぐ少年は何やら落ち着かない様子。後ろに待機していたパトリシオは少年に声をかけると、自身が羽織っていた上着を脱ぎ、少年に着せてあげたのだ。少年は満面の笑顔で喜びを表現し、万全の状態でピッチに足を踏み入れた。
英衛星放送「BTスポーツ」公式ツイッターは「ルイ・パトリシオはエスコートキッズが寒がっていることを見抜き、自身のコートを譲った」と綴り、この様子を動画で公開。パトリシオの優しさと気遣いにあふれる性格がうかがえる瞬間に、返信欄には「素晴らしい振る舞い」「なんて紳士的」「大好きな瞬間」「1月の月間MVPだ」と多くの賛辞が寄せられていた。
年明け1日目からリーグ戦が行われ、FAカップも開催されるなど過密日程となっているイングランド。そのなかでもエスコートキッズへの気遣いを忘れないパトリシオの人間性は、多くの人々の心を癒やしていた。