“強い浦和”の復活なるか 大槻監督が始動初日に宣言「主体的な意図を持ったサッカーを」
今季の目標はACL出場権獲得と得失点差プラス二桁
この日の午前練習で紅白戦において4バックを採用したことについては「センターバックがいなかったから」と言葉を濁したが、合流が遅れているブラジル人DFマウリシオは10日に来日予定となっている。昨季の3バックでレギュラークラスだった選手はマウリシオに加えてDF槙野智章、DF鈴木大輔、DF岩波拓也が残り、MF阿部勇樹も対応可能となれば、そうしたオプションに取り組むことはできる。また、大槻監督自身も暫定監督の時期には4バックを採用したこともあった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
昨季から基本的にはプレッシングを行い、そこから鋭い攻撃を繰り出すという意図はあった。その効率性をキャンプでどう高めていくのかが重要になるが、指揮官も「昨年の僕への課題として、勝ち点を稼げずにゴール前の点数を増やせなかったことはある。昨年を洗い直して、良かった部分に光を当てることも含めてやっていきたい」と話した。
現時点では新加入選手がJ2アルビレックス新潟から加入のFWレオナルド、大分トリニータへの期限付き移籍から復帰するMF伊藤涼太郎、青森山田高校から加入のMF武田英寿の3人のみで、大きく陣容は昨季と変わらない。それでも「クラブもウインドーはまだ開いているので、やれることをやる。ただ、僕としてはコップに8分目以上の水は入っていると思う」として、十分に戦えるメンバーであるという見方を示した。
クラブが3年計画を打ち出すなか、今季の目標はACL出場権獲得と得失点差プラス二桁だという。指揮官は「3年計画の絵を描くのは土田さん。その1年目を任されたというスタートに責任を持ちたい。今の積み重ねが将来につながる」と、まずは目の前のことに全力投球する。
昨季はMF柏木陽介が務めたキャプテンも、現時点では未定だと明かされた。全てにおいて一からの積み上げを図る大槻監督の下で、“強い浦和”を復活させることができるのか。その手腕は、スタートから任せられた今季に真価が問われることになる。
[ftp_del]
>>【PR】イングランド・プレミアリーグをDAZN(ダゾーン)で見よう!ネットでの視聴方法はこちら!
[/ftp_del]
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)