U-23代表MF食野、同郷の憧れ“南野ルート”で五輪目指す 「めっちゃ有名やったので…」
タイで開催されているU-23アジア選手権で、唯一の“海外組”として10番を背負う
森保一監督率いるU-23日本代表は7日、タイ・バンコク市内で9日に初戦を迎えるU-23アジア選手権に向けて練習を行った。10番を背負う唯一の欧州組MF食野亮太郎(ハーツ)は、同じ大阪・泉佐野市出身のMF南野拓実(リバプール)について言及。代表選手として初めて迎える公式大会での活躍を誓った。
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30度を超える暑さのなか、今年開催の東京五輪を見据えるU-23日本代表は練習に励んだ。グループリーグ(GL)は初戦のサウジアラビア戦から3試合。決勝トーナメント出場は所属クラブと交渉中の食野は「自分がいる間は絶対に負けないという思いでやってますし、優勝できたら優勝した一員であったというだけやし。(3試合で)しっかりやってやろうという気持ち」と語気を強めた。
背番号は「10」。唯一の欧州組として参加している。ガンバ大阪ジュニアユースからユースを経て2017年にトップへ昇格。主力として頭角を現してきた昨夏に、マンチェスターシティへ完全移籍した。その後、就労ビザ等の関係からスコットランドのハーツへ期限付き移籍。年代別代表での招集歴もなかった男は、東京五輪へ向けて本大会メンバー入りを目指す立場まで上り詰めた。期待の「10番」に食野も責任感を感じている。
「嬉しい。光栄。ユース以来なので。ちょっと緊張はしますけど、光栄やし、恥じないプレーをするというのと、結果残してなんぼの背番号であり、ポジションなので。そこは少なからず意識して入っていきたいなと思います」
食野を突き動かす存在がある。同じ大阪・泉佐野市出身で4学年上の日本代表MF南野拓実。今冬からリバプールへ加入した男も4年前の同大会にエースとして出場していた。面識こそないものの、幼少期から憧れの存在だったようだ。
「面識はないけど、僕が一方的に知っている。隣の中学やった。地域では南野くんがちっちゃい頃からめっちゃ有名やったので、ずっと『すごいなあ』って思っていた」
シティに移籍した食野にとって、プレミアリーグは目標の場所。南野のデビュー戦は「見られなかった」ので「ハイライトのタッチ集みたいなのだけ見た」というが、スコットランドで毎日のように放送するプレミアリーグの試合はチェックしているという。南野のようにエースとして活躍し、そのなかで目標へ近づくため、食野も努力を欠かさない。