モウリーニョ監督、FAカップの公式球を一刀両断 「ビーチボールのようだった」
「それが言い訳にはならない」と触れつつも、公式球の問題点を指摘
トットナムは現地時間5日、敵地でのFAカップ3回戦ミドルスブラ戦で1-1と引き分けた。ジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、「ビーチボールのようだった」と今大会の公式球に苦言を呈した。英紙「デイリー・メール」が伝えている。
前半をスコアレスで折り返したトットナムだったが、後半5分にミドルスブラのFWアシュリー・フレッチャーに先制ゴールを許してしまう。しかし、同16分にブラジル代表FWルーカス・モウラがネットを揺らして同点に追き、1-1でゲームを終えた。
試合後、モウリーニョ監督はポゼッションをキープできず、試合を支配できなかったことについて、英衛星放送「BTスポーツ」でこのように語っている。
「このボールは、まるでビーチボールのようだった。軽すぎる。選手たちの助けになってくれるものではないと思う。それが言い訳にはならないがね」
この試合で使われていたのは、今季のFAカップで公式球となっている「MITRE」の「デルタマックス」だ。販売価格115ポンド(約1万6000円)のこのボールは、専用のエンボス加工が施された表面がボールの周りの気流を操作し、ピンポイントの精度と優れた速度を実現。Hyperseamテクノロジーで設計されており、吸水量がほぼゼロで、どんな天候でもボールを使用することができるという。
もっとも、モウリーニョ監督はボールのせいで白星を逃したわけではないとしている。ボールへの抗議のほか、フレッチャーの先制ゴールにも言及。「あのミドルズブラのゴールはオフサイドだった。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)があればそうなっていただろう」と述べ、納得がいっていないようだった。
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