新シーズン始動の浦和、4バックシステムに着手 槙野は前向き「チャレンジしなければ」
3バック主体のシーズンが多いなか、3年計画を見据えて大槻監督は新たな色を見せる
昨季のJ1リーグで14位と低迷した浦和レッズは7日、新シーズンの始動日を迎えた。初日からいきなり紅白戦までのフルメニューを消化。大槻毅監督は4バックに着手した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は2019年シーズン、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で準優勝したものの、リーグ戦では34試合34ゴールと得点力不足が深刻化。その結果、勝ち点は37にとどまり、最終節までJ1残留は確定しなかった。現時点での新加入選手も、アルビレックス新潟からJ2得点王のFWレオナルド、大分トリニータからMF伊藤涼太郎のレンタルバック、現在は全国高校サッカー選手権を戦っている青森山田のMF武田英寿の3人にとどまっている。
昨季から所属するブラジル人選手たちが家庭の事情などで合流が遅れるなかで、浦和の始動日は本格的なトレーニングメニューに。DF槙野智章は「1次キャンプに入ってからフィジカルなどは本腰を入れると聞いている」と話すように、まずはサッカーの感覚を取り戻すことに主眼を置いた。そうしたなかでの紅白戦では、両チームが4-4-2システムを採用する新たな色があった。
浦和は伝統的に3バックシステムを採用する年が多い。大槻監督は2018年に暫定監督として約3週間チームを指揮した時期に、ルヴァンカップでは4バックを採用したが、当時のリーグ戦と昨年6月からの正式監督就任後は3バックでプレーしていた。
槙野は「クラブが3年計画を打ち出す中での初年度で、チャレンジをしなければいけない。その一つのメッセージだと思う。システム執着するのは良くないと思うけれども、4枚をやれるメンバーはいる。よりゴールへ向かうための変化ですし、時間は掛からないと思う」と、前向きに捉えた。
また、GK西川周作は「4バックになれば、ビルドアップに関わることや背後のスペースのカバーで違いを見せていかないといけない。GKが関わることも監督が求めてくれている」と話した。西川にとっては、クラブでは浦和の前に所属した大分とサンフレッチェ広島でも3バックでプレーし、4バックは日本代表のゲームで経験したのみ。それも含めての「チャレンジ」と話している。
初日とあってそこまで強度を上げきったものにはならなかったが、キャンプを含めて浦和がどこまで昨季からの変化を見せられるのか。4バック導入へのチャレンジは、その一つの象徴ということになりそうだ。
[ftp_del]
>>【PR】イングランド・プレミアリーグをDAZN(ダゾーン)で見よう!ネットでの視聴方法はこちら!
[/ftp_del]
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)