アーセナル、アルテタ監督流の“喝”で後半変貌 「異なる2チームを目の当たりにした」
2部リーズ相手に苦戦するもハーフタイムの指揮官の檄で後半に本領発揮
アーセナルは現地時間6日に行なわれたFAカップ3回戦で英2部リーズ・ユナイテッドと対戦。苦戦を強いられながらも1-0で辛勝し、4回戦へ駒を進めた。ハーフタイムに選手を一喝したミケル・アルテタ新監督は「異なる2チームを目の当たりにした」と試合を振り返った。英公共放送「BBC」が報じた。
元日のプレミアリーグ第21節マンチェスター・ユナイテッド戦(2-0)でアルテタ監督体制初勝利を収めたアーセナルだが、下部リーズとの対戦では試合開始から調子が上がらず、得点が奪えないまま前半を終えた。
エースのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンら一部主力は休養させたとはいえ、元ドイツ代表MFメスト・エジルやブラジル代表DFダビド・ルイスらは先発しており、不本意な内容の45分となった。それを見た指揮官はハーフタイムにロッカールームで吠えたという。先発出場したフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットは「(アルテタ)監督は怒鳴っていた」と試合後に明かしている。
それに鼓舞された選手たちは後半になると本来のパフォーマンスを取り戻し、10分にはU-21イングランド代表FWリース・ネルソンが決勝点をマーク。最少得点差できっちりと勝利をつかみ取った。
「非常に嬉しいが、我々は異なる2チームを目の当たりにした。一つは最初の30分、もう一つがそれ以降のチーム。私は起きていたことことをありのままに伝えようとした。32分までに我々はデュエルに1回しか勝てていなかったと思う。我々はハーフタイムに自分たちの姿勢や心、チーム構成を変えた。そこから完全に変わった」
リーズの試合を何度も繰り返しチェックしていたというアルテタ監督の的確な指示が、チームに明らかな変化をもたらした。監督交代直後は結果が出なかったがアーセナルだが、着実にアルテタ流の戦いが浸透し始めているようだ。