17年ぶり選手権制覇へのラッキーボーイ! 東福岡2年生コンビが王者星稜から殊勲のアベック弾

故障明けの藤川とエースキラー鍬先が活躍

 東福岡の2年生コンビが勝利を引き寄せた。第94回全国高校サッカー選手権は、9日に準決勝が行われインターハイ王者の東福岡高校(福岡)が、前回王者の星稜高校(石川)を2-0で下し、決勝進出を決めた。この試合でゴールを決めたのが、MF藤川虎太朗とMF鍬先祐弥という2年生の2人だった。

 まず、先制点を挙げたのは故障から完全復活した藤川だった。前半終了間際の45分、左サイドをMF橋本和征が破ると、マイナス方向への折り返しに走り込んだMF藤川がワントラップから左足を一閃した。「ケガ明けでもスプリントして、シュートにつなげられて良かった。前半の最後に大きな仕事ができた。1回ワンタッチを入れて、腰を入れてシュートを打つ基本を意識しました」と、ゴールを振り返った。

 本人の言葉にもあるとおり、9月に右足首を負傷した影響で今大会の初スタメンがこの準決勝だった。森重潤也監督が「本来はもっとキレを出せる選手」と話したように、本調子ではないが、決定的な仕事でチームに貢献した。キャプテンのMF中村健人も「いつも隣でやっていて、凄さは分かっている。早く戻って来いと言っていた」と語るなど、全国制覇へ向けた待望のピースだった。

 

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