「ベスト4がゴールではない」 新潟県勢初の“選手権4強”、帝京長岡が挑む新たな歴史の扉
優勝候補筆頭の青森山田に挑戦 吉田晴「びびらずに自分たちのサッカーを貫くだけ」
新潟勢は過去に4度、ベスト8まで進んだが、昨年の帝京長岡のようにいずれも準々決勝の壁に跳ね返されてきた。谷内田は「そんな歴史を変えられて嬉しいが、ここで終わりではない。(4歳で新潟に引っ越し)14年間お世話になった県民に優勝して恩返しがしたい」と、頂点を極めることに強い意欲を示した。
準決勝では優勝候補筆頭で、連覇を目指す青森山田(青森)に挑戦する。前回も東北勢の尚志に敗れているだけに、同じ東北のチームには負けたくないはずだ。吉田晴は「相手は強いが、びびらずに自分たちのサッカーを貫くだけ。内容と結果が伴った試合をして日本一を狙いたい」と自信ありげな笑みを浮かべた。
全国制覇の可能性を秘める布陣を揃える今大会だけに、古沢監督も「ベスト4がゴールではない。高校生の頂点を狙う」と力こぶを入れた。
(河野 正 / Tadashi Kawano)
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河野 正
1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。