リバプール南野、2020年アジアMVP候補と海外注目 「ソン・フンミンの支配を終わらせるか」

リバプールMF南野拓実とトットナムFWソン・フンミン【写真:Getty Images】
リバプールMF南野拓実とトットナムFWソン・フンミン【写真:Getty Images】

名門移籍で注目度上昇、BFA賞を5度受賞しているソン・フンミンの対抗馬に浮上

 “アジア版バロンドール”とも言われるアジア年間最優秀選手賞「ベスト・フットボーラー・イン・アジア(BFA)」の2019年受賞者が3日に発表され、トットナムの韓国代表FWソン・フンミンが受賞した。衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は、今回の受賞に触れながら「リバプールの南野は、2020年にソン・フンミンのBFAの支配を終わらせることができるか」と題して、次のアジア版バロンドールの有力候補として日本代表MF南野拓実(リバプール)の名前を挙げている。

 中国紙「タイタン・スポーツ」の主催で13年に創設された“アジア版バロンドール”ことBFA賞。アジア国籍、またはアジア圏でプレーしている選手が対象となり、13年には元日本代表MF本田圭佑(当時CSKAモスクワ)、16年には日本代表FW岡崎慎司(当時レスター)が受賞している。

 そうしたなか、最もこの賞を受賞しているのがソン・フンミンだ。14年、15年、17年、18年と賞を獲得し、19年も圧倒的な支持を集めて3年連続、通算5度目の受賞。現在、アジアで最も勢いに乗る選手と言っていいだろう。

 ただ、この状況にストップをかけるのではないかと、「FOXスポーツ」アジア版に寄稿した英国人記者ジョン・デューデン氏が考えているのが、今冬の移籍市場でザルツブルクからリバプールに加入し、現地時間5日のFAカップ3回戦エバートン戦(1-0)でデビューを果たした南野だ。19年度のBFA賞では日本人最高の3位に入ったが、「すべての材料が揃っている」と記したように、南野がアジア最高の地位を築くソン・フンミンの挑戦者になれるポイントはいくつかあるという。

 まずは「アジアの強豪国の一つである日本代表でプレーしていること」。日本代表として、韓国代表を破る可能性が高いことが、ポイントの一つとして挙げられている。

 そしてソン・フンミンがトットナムに所属するように、南野がリバプールという現UEFAチャンピオンズリーグ(CL)王者に移籍した事実も、大きなポイントになる。これまでは欧州での実績を考えると、ソン・フンミンに太刀打ちできる選手はいなかったが、リバプールで成績を残すことができれば韓国人アタッカーを上回る評価を集めてもおかしくない。記事内でも「もし彼が素早くチームに影響を与え、リバプールの30年ぶりのリーグタイトル獲得を助けることができれば、彼は名門クラブの伝説になるだろう」としており、リバプールでの活躍が立場を逆転させる可能性を持っていると伝えている。

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