選手権を沸かせた傷だらけのロングスロー 青森山田の最終兵器は座薬を入れて強行出場も実らず

「座薬を入れて最後まで走り切った」

「(原山は)痛み止めの座薬を入れて、最後まで走り切ってくれた」と黒田監督は、不屈の闘志で最後までピッチに立った傷だらけの原山と北城を労わった。

 悲願の初優勝はならなかったが、今大会の青森山田は試合終了間際の粘り強い戦いを見せてここまで勝ち上がった。そして、その立役者の一人は、間違いなく強烈なロングスローを見せつけた原山だった。青空にボールが描いた鮮烈な軌跡と激闘の記憶は、選手権の歴史に新たなページとして刻まれた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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