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選手権を沸かせた傷だらけのロングスロー 青森山田の最終兵器は座薬を入れて強行出場も実らず
原山が40メートルのピンポイントスローで先制点を演出
最後まで選手権を沸かせた主役だった。9日に行われた第94回全国高校サッカー選手権の準決勝で、青森山田高校(青森)は國學院久我山高校(東京A)に後半終了間際の劇的ゴールを許して1-2で敗れた。それでも、先制点は今大会のトレンドともなったロングスローから生まれた。
前半17分だった。ベンチ前のタッチライン際で迎えたスローインの場面で、青森山田の背番号5をつけたDF原山海里がボールを手にする。ゴール前に約40メートルのロングスローを放り込むと、スタンドからどよめきが起こる。DF常田克人がヘディングですらし、最後はFW鳴海彰人が先制点を叩き込んだ。
青森山田は満身創痍だった。黒田剛監督は、試合後に負傷者続出のゲームだったことを明かした。原山は前半にシュートブロックに入った際、「足首を持っていかれ、もう代えようかという状況になった」という。キャプテンのDF北城俊幸は、相手のスパイクが頭部に入り流血。試合後は病院に直行した。
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