星稜は連覇の夢断たれる

　後半も圧倒的に攻撃する東福岡は、同12分に追加点を挙げた。右サイド奥深くで相手ボールを奪うと、中央につないだところに走り込んだMF鍬先祐弥が右足を振り抜いてニアサイドを破る鋭いシュートを決め、2-0とリードを広げた。

　反撃に出たい星稜はボランチのMF大橋滉平をボールの出どころにして攻撃を仕掛けたいところだったが、前線が東福岡最終ラインに抑え込まれて効果的な攻撃を繰り出すことができない。結局、ゲーム全体の主導権を握り続けた東福岡がこのまま2-0で勝利。11日の決勝戦に17年ぶりにコマを進める一方、星稜は大会連覇の夢が断たれた。

【了】

轡田哲朗●文　text by Tetsuro Kutsuwada