九州の雄が17年ぶりの決勝進出

　埼玉スタジアムで赤の軍団が躍動した。第94回全国高校サッカー選手権は9日に準決勝が行われ、第1試合は前回王者の星稜高校（石川）とインターハイ王者の東福岡高校（福岡）が対戦。前半終了間際に先制した東福岡は後半にも追加点を挙げ、2-0と完勝。高校サッカー二冠に向けて決勝へ進出した。

　ACミランの日本代表FW本田圭佑の母校・星稜と、インテルの日本代表DF長友佑都の母校・東福岡がベスト4で激突した。前半から主導権を握ったのは赤のユニフォームを身にまとった東福岡だった。左サイドからの攻撃が冴え、星稜を自陣に押し込んで攻撃を仕掛けていく。星稜はロングボールに頼る場面が多く、シュートまで持ち込めない時間が続いた。

　ゴール前で耐えていた星稜だったが、前半終了間際の45分に東福岡がついに攻略する。効果的な攻撃を見せていた左サイドをMF橋本和征が破ると、マイナス方向への折り返しに走り込んだMF藤川虎太朗がワントラップから左足を一閃。貴重な先制ゴールを奪い、1-0と東福岡がリードして前半を終えた。