高校選手権“元得点王”が明かす秘話 ホテル下見に欧州キャンプ…40年前の“本気”の理由

選手権について語ってくれた川添孝一氏【写真:Football ZONE web】
選手権について語ってくれた川添孝一氏【写真:Football ZONE web】

国立を沸かせた点取り屋が感じる“物足りなさ” 「もうちょっと原点に戻って…」

 ただ、サッカー面に目を向けると、過去と比較して物足りなく感じる部分もあるという。点取り屋として国立競技場を沸かせ、決勝後には解説を務めたセルジオ越後氏からは「ゴールするという部分を忘れちゃダメだ」と“金言”を授けられた川添氏の目には、ゴールに向かう姿勢が欠けるように映る部分もあるようだ。「ミスしてもいいからチャレンジするというのは絶対にあるべき」と主張し、次世代のストライカーの出現に期待を寄せている。

「中盤に上手い選手はすごく多いんですけど、前線で点を取る部分を教えてくれる人が少なくなっているんじゃないかなとは感じます。点取り屋として点数の取れる選手にもっと出てきてほしいですね。2020年の高校選手権では“仕上げる人”、規格外の選手がどんどん生まれてきてほしい」

 今回のインタビュー内では、選手権優勝&得点王を経ての変化など、経験者しか語り得ない貴重な体験談も川添氏に伺っている。令和最初の選手権でスターの座をつかみ、かつてのヒーローも羨むような道を歩む選手は出てくるのか。頂点を目指す準決勝以降の戦いに注目したい。

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