鹿島新監督、就任リリースに古巣が“驚き”と声明 違約金請求とブラジルメディア報道
2019シーズンに率いたブラガンチーノが2021年までの契約の有効性を主張
鹿島アントラーズは2日、ザーゴ氏と2020年シーズンの監督就任について合意に達したと発表した。しかし、2019年に所属していたブラガンチーノが同氏との契約が2021年末まで残っていると主張。違約金請求の構えを見せている。
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ザーゴ氏はブラジル代表として37試合出場3得点の経歴を持ち、1996~97年にかけて柏レイソルでプレーした実績もある。現役引退後は指導者に転身し、国内外のクラブでキャリアを積んできた。2019シーズン途中からブラガンチーノの監督に就任し、チームの1部昇格に貢献している。
そんななか、鹿島からザーゴ監督の就任リリースが発表された。リリース内でザーゴ監督は「ブラジルのブラガンチーノを1部に昇格させ、忘れられないシーズンが終わりました。今度は鹿島で勝ち続け、シーズン終了後に優勝を手にできているよう、頑張ります」とコメントしているが、ブラガンチーノ側の見解は違うようだ。鹿島からのリリース後、次のような声明が出されている。
「アントニオ・カルロス・ザーゴ監督は2021年12月まで、ブラガンチーノと契約を結んでいる(1部昇格後に更新)。契約解除に伴う違約金は交渉中だったが、合意には達していない。にもかかわらず、驚くべきことに鹿島アントラーズから監督就任のリリースが出た。監督本人のコメントも添えられている。クラブはこれを辞任宣言と捉え、違約金を請求するつもりだ」
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」によると、想定される違約金は約300万レアル(約8000万円)だという。現状ではブラガンチーノ側の主張のみとなっており、どのような結末を迎えるかは未知数。新天地での挑戦を選んだザーゴ監督にとっては、1日も早く解決したい状況であることは間違いない。
【お詫びと訂正】
本記事内の違約金の金額に誤りがありました。約3億円となっておりましたが、正しくは約8000万円です。読者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫びし訂正致します。
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(FOOTBALL ZONE編集部)