FWルーニー、コーチ兼任選手デビュー 1アシストに監督絶賛「重要な存在だった」
ダービー・カウンティに加入したルーニーが2-1勝利に貢献
イングランド2部のダービー・カウンティにコーチ兼任選手として加入した元イングランド代表FWウェイン・ルーニーが、2日に行なわれたバーンズリー戦にセントラルハーフとして先発出場した。“指揮者”としての役割を遂行し、FKからアシストも記録して2-1の勝利に貢献。イングランド復帰戦を白星で飾った。
ルーニーは2018年夏にエバートンを退団し、アメリカ1部メジャーリーグサッカー(MLS)のD.C.ユナイテッドに移籍。2シーズンにわたってプレーした。そして昨夏にこの1月からダービーに加入することが決まっていた。
デビュー戦となったバーンズリー戦でルーニーはキャプテンマークを巻いてスタメン出場。イングランド代表とマンチェスター・ユナイテッドで歴代最多得点記録を保持する男は中盤センターの一角として起用され、司令塔の役割を担った。
前半45分にはFKのキッカーを務め、FWジャック・マリオットの先制ゴールをアシスト。さらに後半12分には左サイドから正確無比なサイドチェンジでチャンスメークし、FWマーティン・ワグホーンの勝ち越しゴールの起点となった。
1年半ぶりに母国復帰を果たし、早速チームの勝利に貢献したルーニー。中盤で攻撃のタクトを振るう指揮者として存在感を示した。英紙「ガーディアン」は「パワーやスピードはなかったが、代わりに狡猾さ、精巧さ、パスレンジの広さに頼ったプレーだった」と全盛期とは違うプレースタイルで貢献していたと指摘した。
英衛星放送局「スカイ・スポーツ」によれば、ダービーのフィリップ・コクー監督もルーニーの活躍を絶賛し、その重要性の大きさを強調した。
「今日のウェイン・ルーニーは重要な存在だった。彼はアシストと2点目を導く素晴らしいクロスパスでそれを示した。彼がいいプレーし、それを最後までキープしていたことが嬉しいよ」
34歳となったルーニーが再び母国のファンの前で輝く姿を披露した。