神戸ビジャが優勝で有終の美 スペイン紙も注目「こけら落としが閉会式として機能」
天皇杯決勝で鹿島に2-0と勝利、ラストマッチでタイトル獲得のビジャに母国紙言及
ヴィッセル神戸は1日に行われた天皇杯決勝で鹿島アントラーズを2-0で下し、クラブ念願の初タイトルを手にした。この試合が“有終の美”となったのが元スペイン代表FWダビド・ビジャだ。この日限りでの引退を明言していたビジャは試合最後の数分をプレーしてピッチでハッピーエンドを迎えたが、スペイン紙「マルカ」は新しい国立競技場についても触れ、「オリンピックスタジアムのこけら落としが、ビジャの閉会式として機能した」と表現している。
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試合は“鹿島キラー”のFW藤本憲明が先制点となるオウンゴールを誘発し、自らも追加点をゲットする活躍で神戸が前半で2点をリード。その後は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタのゲームメイク、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの突進、元ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンの安定したなどに加え、DF酒井高徳、MF山口蛍、FW古橋亨梧らといった日本代表経験者のプレーによって初タイトルを手繰り寄せた。
コンディション不良もあったビジャについて同紙は「フィジカル的な制限があったものの、最後の数分間をプレーできた。ピッチでサッカーに別れを告げるためにポドルスキと代わった」と表現。それとともに称えているのはそのタイトルホルダーぶりだ。
「この天皇杯獲得で、チームタイトルとしては15個目だ。南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に欧州選手権(2008年)。クラブW杯(2010年)、UEFAチャンピオンズリーグ(2010-11)、3回のリーグ制覇(バルセロナで2010-11&12-13、アトレチコ・マドリードで2013-14)、3度のスペイン国王杯(サラゴサ、バレンシア、バルサで各1回)、スペインスーパーカップも3回(2004年サラゴサ、2010、11年バルサ)。そして最後に2019-20、ヴィッセル神戸の天皇杯だ」
スペイン代表歴代最多となる59ゴールをはじめ、プロキャリアで残した得点数は「440」であることも「素晴らしいゴールで引退した」と同紙は称え、記事のラストには「サヨナラ、グアヘ(ビジャの愛称)」で締めくくられている。21世紀のスペインサッカーを代表するストライカーが栄光に包まれてスパイクを脱ぐことは、新年を迎えたスペインの地でも感慨深さをもって受け止められているようだ。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)