「本当にどうすればいいのか…」 小嶺監督、“史上最弱”の背景吐露「こんなこと初めて」
多くの問題を抱えながらも選手権出場 「本当にここまでよく来たなと言ったよ」
辛く苦しい鍛錬の末にどんな相手よりも競り勝ち、どんな相手よりも走り勝つチームに仕上げるのが小嶺監督の“方程式”だったが、世間の目も厳しくなった今、指導方法に困惑を隠し切れない様子だった。
「本当ね、どうすればいいのか……。全国の先生方も悩んでいるんじゃないかな。強く言ったら、世間とか、あなた方メディアがうるさく言うから(笑)」
小嶺監督は多くの問題を抱えていた今年のチームを“史上最弱”と表現してきたが、「だから、本当にここまでよく来たなと言ったよ。『まぐれというのは、お前たちのためにあるような言葉だ』ともね(笑)」と、選手権出場は想像以上の成果だったという本音も漏らしていた。初戦で敗れてしまったものの、少なからず選手たちは大切なものを手にしたと感じているようで、最後は笑顔で締め括った。
「実力的にも、長崎県のベスト8で敗退してしまうレベル。それでも、ある程度頑張れば、これくらいのチームにできるんだと彼ら自身が感じたと思う。『もうちょっと早く頑張れば良かったな』とも。その経験が今後の人生に生きてくる、かもね(笑)」
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)
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