25m弾丸ミドルも炸裂! 初出場の専大北上が前半に猛攻、龍谷を3-1で破り初戦突破
強風が舞うなかで前半一気に3ゴール、2回戦で國學院久我山と対戦
第98回全国高校サッカー選手権は31日に各地で1回戦が行われ、NACK5スタジアム大宮の第2試合では初出場の専大北上(岩手)が躍動。2年連続出場の龍谷(佐賀)に3-1で勝利した。
会場は晴天に恵まれたものの、第1試合の後半からはまさに“突風”とも言えるような強風が舞う厳しいコンディションになった。高く上がったボールの軌道が不安定になり、時にはセットプレーのために置いたボールが風で転がっていくような状況だったが、前半から専大北上が一気にペースを握った。
まずは前半15分に、MF菊地竜空が左45度付近から中央にカットインし、右足でニアサイドを狙ったミドルがゴールに突き刺さって先制。さらに同21分には相手最終ラインの背後に出たボールを、MF阿部耀仁が相手GKと入れ替わるようにして流し込んで追加点。そして、会場が沸いたのは同30分だった。
フィールドの中央をドリブルで進出した阿部は、ゴールまではまだ約25メートルある地点から右足を強振。強風をものともしない弾丸ミドルはそのままゴールに突き刺さり、専大北上は前半だけで3点のリードを奪って折り返した。
後半に入ると龍谷が中盤の頭を越えるロングボールを次々に蹴り込んで専大北上を押し込んだ。そのなかではアーリークロスにFW又吉耕太がダイビングヘッドで合わせる決定機も生まれたが、専大北上のGK高橋諒朋もファインセーブでゴールを許さなかった。
そうしたなかで龍谷は同27分にゴール正面からショートパスで攻略し、MF大石遼馬のラストパスを受けたMF石橋啓士が左足で流し込んで1点を返したが、さらなる追撃弾はならず。専大北上が前半のリードを生かして3-1の勝利を飾った。
後半は苦しんだものの、初出場にして初戦を突破した専大北上は、年明け2日の2回戦で開幕戦を8-0と圧勝して話題を呼んだ國學院久我山(東京B)と対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)