開始8分で涙の負傷交代 東久留米総合の主将DF下田、仲間の奮闘に感謝「笑顔で終われた」
試合後の挨拶で誰よりも拍手を受け涙 「もちろん悔しさはありますが…」
試合は終了間際に草津東MF小酒井新大のダメ押しゴールで4-2となり、東久留米総合の8年ぶりの選手権はここで終わった。それでも、主将を早い時間帯で失いながらも80分間をタフに闘いきった。
下田は控えGKにおんぶされて、両校応援団への挨拶にも参加すると、誰よりも多くの拍手を受け、涙を流した。いわゆる“負けたら終わり”の選手権は、時に過酷な試練を選手に課すことがある。彼自身、後半に仲間たちが見せてくれた奮闘を見て、試合後のロッカールームでチームメートたちに「悔いはない!」と気丈に語ったという。
「全国の舞台に出られることでも誇らしいことなので。もちろん悔しさはありますが、笑顔で(高校サッカーを)終われたという気持ちでいます」
そう語り最後には笑顔を見せていた下田は、大学でもサッカーを続けるという。まずは怪我を治したうえで――今後のサッカー人生に幸があることを願いたい。
(茂野聡士 / Satoshi Shigeno)
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