元日本代表MF山田直輝、湘南へ完全移籍 17年過ごした浦和に別れ「感謝しかありません」
ジュニアユースから過ごした浦和、今季途中から湘南に期限付き移籍
浦和レッズは31日に、今季の後半戦で湘南ベルマーレに期限付き移籍していた元日本代表MF山田直輝が、来季から完全移籍となり湘南でプレーすることを発表した。また、合わせて湘南も山田の加入を発表している。
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山田は浦和にジュニアユースから加入し、2008年に浦和ユース所属のまま2種登録でトップチームにデビュー。その年の高円宮杯では、日本代表MF原口元気らと優勝を果たし、決勝戦で名古屋グランパスU-18を相手に9-1の勝利を飾った試合でハットトリックを記録。翌年の正式なトップチーム昇格からすぐにレギュラーへ定着し、日本代表デビューも飾った。
しかし、キャリアの中では負傷も多く、15年からは3年間にわたって湘南へ期限付き移籍。18年に浦和へ復帰したが満足な出場機会を得られず、今季後半から再び湘南へ期限付き移籍していた。クラブの地元である旧浦和市の出身でありサポーターからの人気も高かったが、浦和を離れることが決まった。
山田は浦和を通じて「2020シーズンから湘南ベルマーレに完全移籍することになりました。ジュニアユースのころから17年間、本当にお世話になりました」としたうえで、その思いを寄せている。
「僕は5歳のころから浦和レッズの大ファンでした。駒場スタジアムに足を運び、赤いユニフォームを着た選手たちが照明に照らされて躍動している姿は、今も脳裏から離れません。いつしかそのユニフォームを着るのが、僕の夢になっていました。そのときから僕の生活には浦和レッズがあるのが当たり前でした。そんな浦和育ちであり、浦和のサポーター上がりの僕を多くの方が応援し、我が子のように見守ってくれているのは身に刺さるほど感じていました。本当に感謝しかありません。それと同時にその期待に応えられず恩返しできず、本当に申し訳なく思います。
浦和レッズの選手として埼玉スタジアムで試合に出られるのが僕のサッカー人生として一番の幸せであるという考えは正直今でも何も変わりません。ですが、サッカー選手としてピッチでプレーをし、元気な姿を見せるのが、今まで応援していただいた方への恩返しになり、またサッカー選手である姿を見せなければいけない人たちのために、僕にプレーする場所を与えてくれた湘南ベルマーレで全力でプレーします。黄緑色のユニフォームを着た僕を応援してほしいとは言いませんが、その姿をみて、元気にしているなと思ってもらえたら嬉しいです」
また、“3回目”の加入となる湘南の公式サイトを通じては、「新加入選手にはなりますが、もう3年半共に戦ってきたチームであり、僕がやらなければいけないことは理解しているつもりです。多くを語るよりピッチやピッチ外で示していくつもりです。そして湘南を象徴する選手になれるように、日々全力を尽くします。そして、三度プレーする場を与えてもらったベルマーレに感謝の気持ちを忘れず、たくさんの勝利のダンスで恩返ししたいと思います。これからも変わらぬ熱く温かい応援をよろしくお願いします」とメッセージを発した。
中盤を所狭しと走り回る運動量と高い技術が魅力の山田は、日本代表にも選出された高いポテンシャルを再び発揮できるのか。今季、16位でギリギリのJ1残留を果たした湘南での戦いを続けることが決まった山田には、大車輪の活躍が期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)