「1カ月ですべてが崩壊」 アーセナル前監督、解任への日々を回想「酷いものだった」
エメリ前監督が暗黒の日々を告白 「疑問からくる不安に襲われていた」
11月に解任されたアーセナル前監督のウナイ・エメリ氏が、インタビューで当時の状況を振り返った。公式戦7戦未勝利が続く不振の入口となったプレミアリーグ第9節のシェフィールド・ユナイテッド戦がターニングポイントになったと語っている。
エメリ氏は2018-19シーズンに、アーセン・ベンゲル元監督の後任としてロンドンにやってきた。バレンシアやセビージャ、パリ・サンジェルマンなどで結果を残した手腕に大きな期待が集まっていたが、2年目の今季はリーグ第13節を終えた時点で4勝6分3敗と低迷。11月29日付で退任が決まった。
クラブを去ったエメリ氏は、スペイン人ジャーナリストのギジェム・バラゲ氏のYouTubeチャンネルのインタビューに応じ、解任に至るまでの経緯を語っている。
「(プレミアリーグ第9節)シェフィールド・ユナイテッド戦が一つのターニングポイントだった。1カ月ですべてが崩壊した。我々は7試合も勝つことができず、“何が起きているんだ?”と疑問からくる不安に襲われていた。それはまるで転がるボールのように、どんどんと大きくなっていった」
アーセナルは10月21日に行われたシェフィールド・U戦で0-1と敗戦。3日後のUEFAヨーロッパリーグ(EL)ギマラエス戦こそ3-2で勝利したものの、その後はプレミアリーグで4試合(2分2敗)、ELで2試合(1分1敗)、リーグカップでPK負けと計7試合未勝利が続き、エメリ氏の解任に至った。11月28日に行われたEL第5節フランクフルト戦では、日本代表MF鎌田大地の2ゴールによって1-2で敗れ、これが解任の引き金を引いたとも伝えられている。
「監督は真っ先にスポットライトを浴びる人間だ。私はそれを他のクラブでも経験してきたが、チームを軌道に乗せて克服してきた。しかし、アーセナルでのあの1カ月は酷いものだった」
エメリ氏は苦悩の期間を、このように振り返っていた。
アーセナルはエメリ氏のアシスタントコーチだったフレドリック・ユングベリ氏の暫定指揮を経て、ミケル・アルテタ新監督の下で再スタートを切った。エメリ氏は「アルテタは良い選択だと信じている」と同胞の新監督へエールを送っていた。20試合を終えて12位に沈むなど、かつてないほどの不振に苦しむ“ガナーズ”は、後半戦に上位争いに浮上することができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)