欧州5大リーグの“監督交代劇”は「28」 昨季同時期から「18%増」とスペイン紙算出
2019年の全日程を終了、最多は名将アンチェロッティを含むセリエAの「9人」
現地時間29日に行われたプレミアリーグをもって、2019年の欧州5大リーグの公式戦は“試合納め”となった。ほぼ前半戦を折り返したなかで目立つのは、年を越せなかった有名指導者だ。スペイン紙「マルカ」は2019-20シーズンの欧州5大リーグにおいて年内に監督解任ないし辞任となったのは合計28人におよび、数多くのビッグネームも含まれていると伝えている。
最も監督交代劇が起きているのはセリエA。同紙が「驚くべきことではない」と記すように解任のイメージが多いリーグだが、すでに9人の指導者が職を追われている。
その中には途中就任しながら解任の憂き目にあったチアゴ・モッタ(ジェノア)、ファビオ・グロッソ(ブレシア)、ヴィンチェンツォ・モンテッラ(フィオレンティーナ)といったかつての名選手が多い。そして何よりインパクトを与えたのは、カルロ・アンチェロッティ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出を決めた直後にナポリから別れを告げられることになった(その後エバートンの新監督に就任)。
次に多いのはプレミアリーグの6人で、昨季の同段階から倍増している。この中での最大のビッグネームはマウリシオ・ポチェッティーノだ。トットナムを率いて昨季クラブ史上初となるCL準優勝を果たし、長期政権のメリットを享受したかに見えたが、今季リーグ戦での不振により、クラブはジョゼ・モウリーニョ体制への変更を決断した。そして苦難が続くアーセナルでは、ウナイ・エメリがUEFAヨーロッパリーグ(EL)フランクフルト戦、日本代表MF鎌田大地の2ゴールによる逆転負けが解任への“トリガー”となった。
リーガ・エスパニョーラは5人、ブンデスリーガとリーグ・アンは4人ずつとなっているなかで、最もビッグネームなのはバイエルンだろう。就任2シーズン目だったニコ・コバチが11月時点でクラブに見切りをつけられたのは、常勝を求めるバイエルンらしい厳しさと言える。
同紙によると、昨季同時点での退任した監督の人数は「23」であり、今季は18%増になっているという。ビッグマネーが動くヨーロッパサッカーにあって結果至上主義がさらに強まっているが、この数字はネームバリューのある指導者でも長い目では見てもらえないという象徴と言えそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)