明暗分けたVAR判定…リバプール追いつめたウルブス主将が恨み節 「機能していない」

リバプールFWサラーとボールを奪い合うウォルバーハンプトンDFコナー・コーディ【写真:Getty Images】
リバプールFWサラーとボールを奪い合うウォルバーハンプトンDFコナー・コーディ【写真:Getty Images】

VARで認められたリバプールの先制点と、取り消されたウルブスの“幻の同点弾”

 プレミアリーグ第20節が現地時間29日に各地で行われ、首位を独走するリバプールはウォルバーハンプトンをホームに迎え、セネガル代表FWサディオ・マネの決勝点を守りきり1-0で勝利した。ただ、この試合の明暗を分けたのは二度のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で、相手主将は試合後に恨み節を口にしている。

 年末年始のプレミア恒例の超ハードスケジュールにあって、世界ナンバーワンクラブとなったリバプールもさすがにコンディション不良が否めない。それでも前半42分、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクのロングフィードに飛び出したMFアダム・ララーナが肩で落とし、同じく走り込んでいたマネがゴールに流し込んだ。この一連のプレー、当初主審はララーナのトラップがハンドだったとしてノーゴールと判定したが、VARにより肩だったとしてゴールが認められた。

 リバプールが1点を先行して迎えた前半アディショナルタイム、ウルブスは小気味の良い攻めからDFジョニーが右サイドの最終ライン裏に抜け出すと、ラストパスを受けたFWペドロ・ネトがゴールネットを揺らした。これで1-1の同点……と思いきや、再びVAR判定に。ジョニーの抜け出しの場面で“踵と左手”分だけ出ていたとして、オフサイド判定。こちらはノーゴールとなったのだ。

 その後ウルブスはリバプールをタイムアップまで攻め立てたものの、ゴールネットを揺らせずに0-1と敗戦。首位相手に善戦しながら黒星に終わったことで、選手たちはVARに対して不満を露わにしたようだ。英公共放送「BBC」によれば、キャプテンのDFコナー・コーディは試合後、次のように話している。

「僕らは後半試合をコントロールしたし、リバプールにほとんど何もさせなかった。僕らがここに立って、試合やウルブスの戦い方じゃなくて、VARについて話しているのは残念だよ」

 コーディは「機能していない」と、現状のVARについて一刀両断した。今季“ビッグ6キラー”となっている実力を敵地アンフィールドでも披露したウルブスだが、リバプールを追い詰めながら勝ち点を奪えなかっただけに、VARに対して恨み節を言うほかなかった。

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