森保Jの“流れ”変えたジャマイカ戦 安部裕葵が明かした“ワケ”「選手として自分の意見も出して…」
存在感を示した安部裕葵が徹底したのは守備面 「奪われた瞬間に前に走るのが大事」
森保一監督率いるU-22日本代表は28日、トランスコスモススタジアム長崎でU-22ジャマイカ代表と対戦し、9-0の大勝を収めた。交代選手も含めて前線に入った全6人がゴールをマーク。バルセロナBでプレーするMF安部裕葵は、3カ月ぶりの代表招集で初得点した。個人技で会場のボルテージを最高潮に上げるなど、存在感を発揮している。
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来年に東京五輪を控え、2019年のラストゲーム。気温6度のなか、試合は開始直後から熱さを増した。前半5分に主将マークを巻いたDF中山雄太(ズウォレ)が直接FK弾を叩き込むと、日本の攻撃は一気に活性化。怒涛のゴールラッシュでリードを広げた。
安部の判断の良さが光ったのは前半16分。ボールがサイドラインを割ると、安部は素早くスローインでリスタートして、左サイドのMF松本泰志(サンフレッチェ広島)へ渡した。松本はあっという間に前線へ到達し、左クロスを上げると、MF旗手怜央(順天堂大)がボレーシュートを決めてチーム2点目を奪った。
さらに2点を追加した前半28分、10番を付けた安部が魅せた。左のショートコーナーからボールを持ち、DF1人をかわすと、2人目は股抜きで突破。3人目のDFにペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得した。自らキッカーを務め、GKに触られたもののゴール右にねじ込んで追加点を挙げた。
11月に行われたU-22コロンビア戦。A代表常連のMF堂安律(PSV)やMF久保建英(マジョルカ)が揃って初めて参加した一戦は0-2で完敗した。来年に迫った東京五輪に向けて不安が残るなかで、安部自身流れを変えようと試行錯誤。練習から特に守備面について仲間と連係を確認し、自ら音頭を取って選手ミーティングも開いた。前線から積極的にプレスをかけ、ボールを失っても切り替えの早さで奪い返す。その成果が出た。
「選手として自分の意見も出して、周りの意見も聞いて、充実したものになった。(守備では)奪われた瞬間に前に走るのが大事だと思っている。後ろに下がるのは厳しいので。前の3人とボランチとサイドも共通意識ができていないとああいう守備はできない。監督も含め突き詰めてやれたと思う。みんな同じ意識でやれたのが良かった」