欧州5大リーグ「青田買いランキング」に海外紙着目 若手獲得の“スペシャリスト”は?
レアルがスペイン勢で断トツに若手を獲得 全体的には“伊高独低”の傾向
スイスのサッカー専門調査機関「CIES Football Observatory」は欧州5大リーグに属する42クラブに関して2010年から調査し、約10年間で出場した選手数や最多出場選手などを発表している。スペイン紙「AS」は、そのなかから獲得選手の平均年齢データを用いて、レアル・マドリードが23.54歳と若手の獲得に注力してきたことを伝えている。
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「CIES Football Observatory」は欧州5大リーグと言われるプレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アンに所属する42クラブを調査。2010年1月から2019年11月15日までの約10年間のデータをまとめ、発表している。
その一つとして、同期間で獲得した選手の契約時平均年齢が発表されており、最も年齢が低かったのがレバークーゼンで23.38歳。次に低年齢だったのは、ドルトムントで23.51歳だった。ブンデスリーガのクラブが続くなか、3番目に低年齢だったのがレアルで23.54歳だった。
記事では、「レアル・マドリードはヨーロッパで若手に先行投資する3番手」と見出しを立て、獲得選手の詳細をレポート。1番手だったレバークーゼンは、ドイツ代表GKベルント・レノ(現アーセナル)、ポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリク(現ナポリ)、ドイツ代表MFエムレ・ジャン(現ユベントス)、ジャマイカ代表FWレオン・ベイリーが19歳で契約している。そして、ドイツ代表FWユリアン・ブラント(現ドルトムント)は17歳での獲得だった。
2番手のドルトムントは、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミ、ドイツ代表MFユリアン・ヴァイグル、フランス代表FWウスマン・デンベレ(現バルセロナ)を19歳で獲得。イングランド代表MFジェイドン・サンチョ、スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサク(現レアル・ソシエダ)に至っては17歳で契約した。日本代表MF香川真司やバイエルンのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキも21歳と若い年齢でドルトムントに入団している。
そして3番手となったレアルは、フランス代表DFラファエル・ヴァラン、スペイン人DFヘスス・バジェホ(現ウォルバーハンプトン)、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール、ブラジル代表FWロドリゴ・ゴエス、日本代表MF久保建英(現マジョルカ)と18歳の時に契約。最も若くして契約した選手は、16歳でノルウェー代表FWマルティン・ウーデゴール(現レアル・ソシエダ)となっており、久保と同じく現在は他クラブへレンタル中となっている。
トップ10のうち5クラブがブンデスリーガのクラブとなっているなか、レアルはスペインのクラブで唯一トップ10にランクインする結果となった。