浦和がスロベニア代表DFイリッチを獲得 今季CLで6試合出場の実力者

アスタナからの加入で合意 10年南アフリカW杯でもメンバー入り

 J1浦和は6日、新外国人DFとしてFCアスタナ(カザフスタン)に所属するDFブランコ・イリッチの加入で合意したことを発表した。

 イリッチは今季、カザフスタンのクラブとして初めてUEFAチャンピオンズリーグで勝ち点を挙げたアスタナでレギュラーとして活躍。同大会のグループステージ6戦全てに先発出場し、初戦では試合終了間際に交代したが、残り5試合はフル出場を果たしている。

 また、2004年からはスロベニア代表にもコンスタントに選出され、15年3月27日の欧州選手権予選サンマリノ戦で代表初得点。これまでに国際Aマッチ64試合に出場している。10年の南アフリカ・ワールドカップでは浦和でチームメートとなるFWズラタンと共にメンバーに名を連ねたが、出場はなかった。

 イリッチは浦和の公式サイトを通じて、「日本のビッグクラブである浦和レッズへの加入が決まり、大変うれしく思っております。すべての試合においてチームの勝利のために全力を尽くし、ファンサポーターの皆さまと共に喜びを分かち合えるようにがんばります」と、意気込みを語っている。

 188センチと長身の持ち主だが、サイドバックをこなすスピードも併せ持つ。センターバックでのプレー時には自陣からドリブルでビルドアップに関わるプレーも得意とし、最終ラインから攻撃を組み立てる浦和にフィットする可能性は高い。ポジションは3バックの右サイドが基本になりそうだ。

 昨季に続いてアジアチャンピオンズリーグを戦う浦和の最終ラインに高さを加える存在としても、大きな期待がかかる。2007年以来、タイトルから遠ざかっている浦和の救世主になることはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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