久保建英、マジョルカ加入4カ月で変えた“序列”と観衆の視線 現地記者「主役の役割を…」

久保がボールを持つと、ざわめきが起こった【写真:Getty Images】
久保がボールを持つと、ざわめきが起こった【写真:Getty Images】

本拠地でボールを持つたびに、観衆からは期待が伝わる“ざわめき”が…

 久保は9月1日にアウェーで行われた第3節バレンシア戦(0-2)で1部リーグデビューを飾ると、続くアスレティック・ビルバオ戦(0-0)では得意のドリブルでPKを奪う活躍を見せ、ホームサポーターのハートを鷲掴みにした。そして第5節ヘタフェ戦(2-4)で初アシスト、第13節ビジャレアル戦(3-1)で待望の初得点を記録し、第16節バルセロナ戦(2-5)では少年時代に夢見ていたカンプ・ノウのピッチに初めて立った。

 わずかな期間に様々な経験をして大きな進化を遂げ、すでにマジョルカの主力の1人となった。本拠地ソン・モイシュでは、ボールを持つたびに観衆の大きな期待感が伝わり、ざわめきが起こるほどの存在にまでなっているのである。

 2020年最初のリーグ戦となる第19節グラナダ戦が1月5日に開催されるため、チームは12月29日にシーズン後半戦に向けた練習を開始する予定になっている。FC東京からレアル、そしてマジョルカと目まぐるしくチームが変わり、長かった1年がようやく終わりを迎えた久保にとって、このわずか1週間足らずのクリスマス休暇が、新たな年に向けたリフレッシュ期間になることを期待したい。

 久保の2020年に向けた戦いは、もう間もなくスタートする。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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