トッテナムGK、PK献上の“野蛮な突進”を英メディア糾弾 元英代表DFも「暴行」と非難
GKガッサニーガ、チームメイトも困惑の危険プレーでPKを与える
トットナムは現地時間22日、プレミアリーグ第18節チェルシー戦で0-2の敗戦を喫した。この試合で2失点目につながるPKを献上したGKパウロ・ガッサニーガのプレーが、「野蛮な突進」と現地メディアから非難されている。
トットナムのジョゼ・モウリーニョ監督とチェルシーのフランク・ランパード監督による“師弟対決”が注目された一戦は、前半2分にチェルシーのブラジル代表MFウィリアンがミドルシュートを突き刺して先制。開始早々にチェルシーが優位に立つ展開となった。
そして、前半アディショナルタイムに問題のシーンが生まれる。スルーパスに抜け出したチェルシーのスペイン代表DFマルコス・アロンソに、ガッサニーガは飛び出して対応。ガッサニーガが一歩先にボールに到達するかに思われたが、焦りからか右足を高く上げて繰り出したキックは空振り。あわやアロンソの顔面にヒットするかという危険なプレーとなり、空中で衝突する結果となっている。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判断の結果、チェルシーにPKが与えられた。
英メディア「GIVE ME SPORT」は「パウロ・ガッサニーガがマルコス・アロンソへの“野蛮な突進”でPK献上」と見出しを打ち、重大なアクシデントにもなり得た危険なプレーに注目。「ガッサニーガは頭に血が上り、アロンソを空中で捉えてPKを与えた」として、ピンチで冷静さを失ったガッサニーガを糾弾している。
また、英紙「デイリー・メール」は「トットナムの(コートジボワール代表)DFセルジュ・オーリエは、なぜガッサニーガがあのようなタックルを繰り出したのか困惑していた」と伝えており、チームメイトも驚きを隠せなかったようだ。同紙によると、英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説者を務める元イングランド代表ギャリー・ネビル氏はガッサニーガのタックルを「暴行」と表現していたという。
今回の敗戦により、リーグ戦での連勝が「2」でストップしたトットナム。正GKのフランス代表GKウーゴ・ロリスが負傷離脱中ということもあり、ガッサニーガとしては次節以降の活躍で信頼を取り戻したいところだ。