クラブW杯制覇のクロップ監督、過密日程の秘策は… 「可能な限り“飛行機内で”回復する」
26日には2位レスターと対戦 チェンバレンが負傷するなど厳しい戦いが待ち受ける
リバプールは現地時間21日、カタールで開催されたFIFAクラブワールドカップ(CWC)決勝で南米王者フラメンゴ(ブラジル)と対戦し、延長戦の末に1-0で勝利して史上初の世界王者に輝いた。国際タイトル獲得により、現在世界最強クラブだと証明したと同時にユルゲン・クロップ監督はすでに国内の戦いに目を向けているようだ。
この日のリバプールはエジプト代表FWモハメド・サラー、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、セネガル代表FWサディオ・マネの強力3トップに準決勝を欠場したオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを先発で使うなど、フルメンバーを投入。一方で、38年前のトヨタカップでも対戦した“因縁”のフラメンゴもブラジル代表FWガブリエル・バルボサ(ガビゴル)や同DFフェリペ・ルイスなど欧州経験のある選手が並び、一進一退の攻防となった。
後半終了間際のマネの突破で一度はPK判定が下るものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消しになるなど90分でスコアが動かなかった。その試合の均衡が破れたのは、延長前半9分のことだった。飛び出したマネのキープからのパスに対して、走り込んだフィルミーノが相手マーカーとGKの態勢を見極めた切り返しからのシュートでゴールネットを揺らし、勝利を手繰り寄せた。
「我々……クラブ、そしてともにいるすべての人たちにとって素晴らしい夜になったね。もちろんシーズン最後の試合ではないし、オックスレイド・チェンバレンが負傷したし、5日後にまたプレーしないといけないので、今は厳しい時期だけど」
リバプール公式サイトに手記を寄せているクロップ監督は、喜びを表現しつつ次の戦いにも目を向けている。26日に行われるプレミアリーグ第18節は、勝ち点差10ながら2位につけるレスターとのアウェーマッチなのだ。ドイツ人指揮官はこのようにも話している。
「レスターやマンチェスター・シティ、他のクラブがこなした試合数と同じ数の試合があるからね。ひとまず安心して帰って、可能な限り“飛行機内で”回復して、レスター戦の準備をしていかないとね」
レスター戦をはじめ、プレミアはここから年末年始恒例の超過密日程に突入していく。来年1月1日からの加入が決まった日本代表MF南野拓実にもいきなりの出場チャンスがありそうななかで、クロップ監督はどのようなマネジメントを見せるのか、注目が集まる。