韓国代表MFキム・ボギョン、J復帰の線は消滅か 現地指摘「柏は負担を感じている」
柏から蔚山現代へレンタルも、契約満了に伴いKリーグの別クラブへ移籍か
柏レイソルから韓国1部・蔚山現代に期限付き移籍し、Kリーグ2位に貢献した韓国代表MFキム・ボギョンは、今季35試合に出場して13得点9アシストの好成績でMVPに輝き、最高の一年を過ごした。柏とは契約満了を迎えるが、契約延長か他クラブへの移籍か、去就が注目されている。
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韓国スポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は「柏はキム・ボギョンを同行させる可能性は低い」と報じている。
「J2で優勝し、J1昇格を果たした柏は、キム・ボギョンが負担になっている部分がある。契約期間は残り少なく年俸も高額だ」
また、記事ではJリーグ事情に詳しい関係者の証言として、「柏はキム・ボギョンの年俸に対して、大きな負担を感じている」と指摘している。
一方で、柏は韓国代表GKキム・スンギュ(蔚山現代)の獲得を狙っていると伝えられており、「最近はJリーグの韓国人選手に対するトレンドが変わりつつあり、DFかGKのポジションに集中している状況がある。そのため、キム・ボギョンがJリーグに復帰する可能性は低い。現時点で可能性が高いのは、Kリーグのどこかのクラブだ」という。
レンタル移籍でKリーグMVPを受賞したキム・ボギョンはその実力が認められ、韓国で開催されたE-1選手権で韓国代表にも選出。最終戦で日本代表を下して大会3連覇を達成した。
日韓両国で実績を残している選手だけに、必要とするクラブはいくつかあるだろうが、どこでプレーするのか、今後の去就に注目が集まる。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。