元豪代表キューウェル、古巣リバプールの守備に言及 「ファン・ダイクなしでは…」

ハリー・キューウェル氏がリバプールの守備について言及【写真:AP】
ハリー・キューウェル氏がリバプールの守備について言及【写真:AP】

リバプールOBはファン・ダイクなしで戦ったクラブW杯準決勝の戦いを厳しく分析

 かつてプレミアリーグの強豪リバプールなどで活躍した元オーストラリア代表MFハリー・キューウェル氏は、欧州王者リバプールの守備に関してオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクなしではビジョンが欠如していると指摘した。英公共放送「BBC」が伝えている。

 リバプールは現地時間18日、カタールで開催されているFIFAクラブワールドカップ(W杯)初戦となるモンテレイ(北中米カリブ海王者/メキシコ)戦に臨んだ。過密日程の影響もあり、守備の要ファン・ダイクがこの日メンバーに入らず、本来は中盤のイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンがセンターバックに入るシステムでスタートした。

 しかし、開始12分でエジプト代表FWモハメド・サラーの折り返しをギニア代表MFナビ・ケイタが決めて先制点を奪ったものの、その2分後にモンテレイに同点ゴールを許す展開。1-1のまま推移したなか、クロップ監督は後半からベンチに控えさせていたセネガル代表FWサディオ・マネ、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド、そしてブラジル代表FWロベルト・フィルミーノを投入。そして後半アディショナルタイムに、アーノルドのグラウンダークロスに対してフィルミーノが合わせて辛くも勝ち越し、2-1の勝利をもぎ取った。

 リバプールOBのキューウェル氏は、2005年のクラブW杯に出場したが、決勝で惜しくも敗退。だが、ファン・ダイクのコンディションが良い限り、今年は古巣が優勝すると確信しているようだ。英公共放送「BBCスポーツ」のインタビューでこう語っている。

「リバプールの試合を見ていると、フィルジルは常に自分の周りの選手に話しかけている。彼はサイドバックや自分の前にいる選手たちと常にコミュニケーションを取っているんだ。人々は彼が素晴らしいディフェンダーだと言う。なぜなら、彼は後ろからプレーできるし、ボールの扱いに自信があるから。しかし、ディフェンダーの一番の仕事は守備をすることだ。そして、ファン・ダイクの場合は、自分以外の守備のこともオーガナイズしている」

 リバプールがモンテレイ戦で苦戦した原因はそれが欠けていたからだと述べ、フラメンゴ(南米王者/ブラジル)との次戦ではファン・ダイクが必要だと主張した。

「誰も彼(ファン・ダイク)のような守備のビジョンや、危険を察知する能力を持っていない。彼のコンディションが良ければ、リバプールの守備陣は落ちついて、伸びやかになり、さらに、みんながよりリラックスしてプレーできるんだ」

 日本代表MF南野拓実の加入も決まったリバプールは、世界一の称号を手にできるだろうか。

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