エイバル乾、待望の今季初ゴールに現地紙も期待 「もっと応えることができる」
グラナダ相手にチーム3点目を奪取「彼は試合を決定づけるゴールをマークした」
2019-20シーズンからエイバルに復帰した日本代表MF乾貴士は、現地時間20日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節グラナダ戦(3-0)に先発出場し、今季初ゴールでダメ押しの3点目を奪った。90分間にわたって精力的だった乾を称える報道が多いとともに、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」ではより一層のハイクオリティーを求める寸評もある。
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エイバルは直近5試合で勝ち点3を奪えていないなかで、得意の左サイドハーフに入った乾。チームもこの日は前半21分にFWセルジ・エンリヒの先制ゴールでリードを奪うと、26分にはセットプレーからFWキケ・ガルシアが追加点をゲットするなど、グラナダ相手に順調な立ち上がりを見せた。
2点差をつけたなかで乾は得意のドリブル突破を見せるなど、力を見せていた。チャンスが訪れたのは試合終盤の後半42分。エイバルのカウンターから乾はゴール前に走り込み、左サイド角度のない位置へ。ゴール前に集まった味方にラストパスを送るかと見えたが、シュートを選択して相手DFもゴールマウスにカバーリングに入った間隙をついて、ゴールネットを揺らした。
2019年最後の公式戦で久々の勝ち点3を手繰り寄せる一撃、そしてエイバル復帰後初ゴールということもあって、本拠地イルプーアに駆けつけた少年ファンたちも大喜びした。乾が愛されている何よりの証拠となり、スペイン紙「マルカ」も3つ星満点中で2つ星をつけるなど高評価している一方で、「ムンド・デポルティーボ」紙はこのように評している。
「彼は試合を決定づけるゴールをマークした。ただし、彼にはさらにもっと多くの何かを求め、それに応えることができるはずだ」
エイバルはホセ・ルイス・メンディバル監督の下で手堅いチーム作りを進め、リーガ1部の舞台に生き残り続けてきた。そのなかで2015-16シーズンから所属した乾も主力の一員として存在感を放ったものの、今季は降格圏に近い順位での戦いを強いられている。さらに勝ち点を稼いでいくために、2020年の乾のさらなる奮闘に期待したいところだ。