ベンゲル愛弟子対ミラン本田の育ての親 選手権16強で命運を分けた指揮官の采配とは

元名古屋MF岡山監督の中京大中京と、前回王者星稜の河崎監督

 高校サッカー指導者としての師弟対決は熱い戦いになった。3日の第94回全国高校サッカー選手権3回戦で、前回王者の星稜高校(石川県)と中京大中京高校(愛知県)が対戦した。試合は後半立ち上がりにセットプレーから挙げたゴールで星稜が1-0で勝利した。

 星稜の河崎護監督は、ACミランの日本代表FW本田圭佑やJ1サガン鳥栖の日本代表FW豊田陽平などを育て上げた、高校サッカー界きっての名将だ。一方、中京大中京は現役時代にJ1名古屋で、アーセナルの名将アーセン・ベンゲル監督に薫陶を受けた岡山哲也監督。岡山監督は2011年に母校の監督に就任して5年目を迎えていた。

 北信越地区と東海地区ではあるが、全国に名の通った名門同士。フェスティバルなどで顔を合わせる機会は多かったという。現役時代に世界的名将の攻撃サッカーに触発され、元Jリーガーという肩書きを持つ岡山監督だが、高校サッカー界では若手指導者の部類に入る。積極的に河崎監督からアドバイスを求めたという。

「彼(岡山監督)とはフェスティバルなどでよく話をします。彼もまだ指導者としては5年目ですが、すごい経歴を持っているのに指導者としての謙虚さがあり吸収力も高いです。愛知を2連覇して出てきていますし、もっともっと成長する指導者だと思います」

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング