ミラン本田のライバルがジェノア行きでクラブ間合意 資金繰りの厳しさが背景か

残すはチェルチ本人とジェノアの合意のみ

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのイタリア代表MFアレッシオ・チェルチが、ジェノアに期限付き移籍することでクラブ間合意に達したと、イタリア地元紙「コリエレ・デラ・セーラ」が報じている。

 ミランはシャルケから戦力外通告を受け、練習参加していた元ガーナ代表MFケビン=プリンス・ボアテングの獲得で合意に達しているため、チェルチが余剰人員になったとレポートされている。ミランとジェノアはチェルチの件で、すでに半年間の期限付き移籍でクラブ間合意に達しており、チェルチとジェノアの合意待ちの状況になっているという。

 チェルチは特にシニシャ・ミハイロビッチ監督がトップ下を置かない4-3-3や4-4-2にシステム変更をして以降は、本田とポジションを争う直接的なライバルとなっていた。そして、今季前半戦は本田をベンチに追いやりレギュラーとしてプレーしていた。

 ミランの親会社であるフィニンベスト社は、タイの投資家ビー・タエチャボル氏に株式の48パーセントを売却することで合意したことをすでに発表しているが、タイ人側は正式契約を6度もドタキャン。資金調達が暗礁に乗り上げている。元U-21スペイン代表MFスソに続くチェルチのジェノア移籍には、ミランの資金繰りの厳しさも裏側にあるのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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