韓国記者が見る“日韓戦”のポイント 優勝懸けた一戦の「有利な点」と「不安要素」は?
韓国サッカー専門誌のアン・ヨンジュン記者、アドバンテージとして“経験値”を挙げる
森保一監督率いる日本代表は18日、韓国・釜山で開催されているE-1選手権の最終戦で韓国代表と対戦する。タイトルを懸けた一戦を前に、韓国サッカー専門誌の記者を直撃。“日韓戦”の展望を語ってもらった。
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国内組のみのメンバー、なおかつ23人中14人が22歳以下の東京五輪世代という陣容の日本は、初戦で中国を2-1で下して白星スタート。第2戦では香港に5-0の大勝を収め、2連勝でホスト国の韓国との最終戦を迎える。一方の韓国も、初戦で香港に2-0、第2戦で中国に1-0と2連勝。両国が優勝を懸けて激突することとなった。
A代表では2017年に開催された前回のE-1選手権以来となる“日韓戦”を前に、韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」のアン・ヨンジュン記者に試合の展望を尋ねた。今大会で韓国代表に密着するアン・ヨンジュン記者は、韓国から見た試合のポイントに“経験値”を挙げ、次のように語っている。
「韓国にとって重要なのは、経験値だと思います。日本はパスワークに優れ、スピードがあります。一方、韓国は経験豊富な選手が日本よりも多い。ワールドカップ(W杯)を経験した選手もいて、プレスに来られても慌てない選手が多いので、そこは有利な点だと思います」
日本が東京五輪世代の選手を多く選出しているのに対して、韓国は攻撃陣こそFWソン・フンミン(トットナム)、FWファン・ヒチャン(ザルツブルク)ら主力が不在だが、守備陣にはDFキム・ヨングォン(ガンバ大阪)やDFキム・ジンス(全北現代)をはじめとするベストメンバーが健在。日本戦でも先発が濃厚なだけに、韓国からすればアドバンテージなのは間違いない。
今大会の日本の印象について問うと、アン・ヨンジュン記者は「日本の若手はスピードがあって、強いメンタリティーも持っています。そこは韓国にとって不安要素でもあります」と率直な意見を述べ、「香港戦のパフォーマンスには非常に驚かされました」と5得点のゴールラッシュによるインパクトを強調。そうした日本の若い力の持つ勢いと、経験値で勝る韓国のせめぎ合いになる可能性もあるだろう。