日韓戦退場の過去を持つ闘莉王が緊急提言、宿敵倒す秘策とは? 「相手は挑発も上手いので…」
宿敵との戦いでの“秘策” 「基本的に勝っている時は…」
「空回りした。自分が入ってどうにかしようという思いで、モチベーションを高めすぎた。日韓戦は特に挑発もされるし、『心は熱く頭は冷静に』やっていかなければいけない。ライバル関係は終わらない。そういうところに向かってしまった自分はバカだったなと思いますけど。僕自身、(日韓戦のピッチに)立って気付いた。結局退場してしまったことで、迷惑をかけた。やっぱりライバル心は薄れないと思うし、こういう気持ちで向かってくるのを想定したうえで心の準備が必要」
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では、気持ちで上回ってくる相手に対して、どうやって戦いを挑めばいいのか。これまで韓国戦は通算75試合を戦って13勝23分39敗。記憶に新しいのは2年前、12月16日に行われたE-1選手権(味の素スタジアム)、1-4で敗れた前回対戦だ。韓国相手の4失点は1979年6月16日の第8回日韓定期戦(1-4)以来38年ぶり、ホームに限れば初対戦だった54年3月7日のスイス・ワールドカップ予選で1-5と敗れて以来、63年ぶり2度目という屈辱だった。2年前を経験しているのはGK中村航輔(柏レイソル)、三浦、MF井手口陽介(G大阪)の3人だけ。若い選手も多いなかで、勝利を収める方法はあるのだろうか。
「俺が一回ミスしているわけでね。相手は挑発の仕方も上手いので、気持ちだけでぶつかっていくと、退場になったり、空回りする。挑発に乗らない。乗らないことで相手がイライラしてくる。相手の凄い力を利用して、押し返すようにしないと戦いにくい。一回吸収してどういう形で返せばいいか。基本的に勝っている時は、真正面からぶつかっていない。こっちも気持ちだけでいくと、韓国のほうが有利になると思う。冷静さ、賢さが大事。気持ちと気持ちのぶつかり合いに見えがちだけど、日本人には冷静さがある。実際日本人のほうが技術的なところは上だと思うから、そういうところも含めてやっていけると、勝率は上がると思う」
宿命のライバル、因縁の対決――。だからこそ、求められるのは冷静さ。経験値の少ない東京五輪世代だが、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)らは“本気”の韓国と対戦したことがある。昨年9月1日、森保監督が率いたU-21日本代表はアジア大会決勝でオーバーエージ(OA)枠を利用したU-23韓国代表に、延長戦の末に1-2で敗れた。優勝すれば兵役免除の権利が与えられる韓国は、トットナムの韓国代表FWソン・フンミンや当時G大阪のエースだったFWファン・ウィジョ(現ボルドー)をOAで起用。“死闘”を演じた経験は必ず生きる。