2戦4得点の桐光学園FW小川が悲劇の主役に… PKを失敗し16強で散る

磐田加入内定の実力は証明も、大会屈指のストライカーが姿を消す

 桐光学園高(神奈川)のFW小川航基は3日、ニッパツ三ツ沢球技場で青森山田高(青森)から今大会2試合連続となる2得点を挙げた。だが、試合は2-2でPK戦へと突入し、青森山田高に軍配が上がった。大会屈指のストライカーは、16強で姿を消した。

 序盤から好守がめまぐるしく変わる中、桐光学園のエースが均衡を破った。前半33分に小川が2戦連発となる今大会3点目のゴールを右足で決めて先制に成功。地元・神奈川ということもあり、スタンドのボルテージは最高潮に高まった。

 後半開始早々の3分にも、MFイサカ・ゼインがエリア内でDFを一人かわしてクロスを送ると、小川が頭で押し込んでリードを2点に広げた。小川は2戦連続で1試合2得点とエースの面目躍如となる活躍を見せた。

 その後も桐光学園ペースで試合は進んだが、19分には小川が自ら得たPKを失敗。すると、試合の流れは徐々に青森山田へと傾く。ロングスローやセットプレーを生かした猛攻に苦戦。アディショナルタイムにまさかの2失点を喫し、試合はPK戦へと突入した。

 互いに4人目まで成功し、小川は桐光学園高5人目のキッカーとして登場。ボールをセットし、ゴール左へとシュートを放ったが、これをGKがセーブ。対する青森山田が5人目まで全員が成功させ、歓喜の8強進出を決めた。その脇で絶対的エースは天を仰いだ。

 2試合で4ゴール。来季磐田内定の大会屈指のストライカーは、その実力を存分に示したが、惜しくも3回戦で大会を去った。

ヤグラ1-3修正

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

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