高倉監督、なでしこJのチーム力向上に手応え 「粘り強く勝ち切れるチームになってきた」

なでしこジャパンの高倉監督【写真:Getty Images】
なでしこジャパンの高倉監督【写真:Getty Images】

開催国・韓国相手に苦戦を強いられるも、終了間際に籾木が決勝PKをマークして勝利

 なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督は、17日にE-1選手権の最終戦で韓国を1-0で下して全勝優勝を決めると、「粘り強く勝ち切れるチームになってきたと思う」と、試合終了間際の決勝点で勝利したチームの手応えを語った。

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 日本は引き分け以上で優勝を決められる状況だったが、韓国戦を前に主力のMF長谷川唯とFW岩渕真奈が相次いで負傷離脱。そうしたなかでも全体的にボールを保持して敵陣で試合を進めたが、なかなかゴール前には切り込めなかった。

 苦しい試合展開を高倉監督は「今日の試合に関して言えば、もう少しスッキリ崩して勝ちたい気持ちはあった。(韓国戦は)独特の雰囲気に試合がいつもなってしまうが、そういう圧力を感じながらプレーしたと思う」と、韓国で開催された大会での日韓戦という要素にも言及した。

 それでも、日本は後半43分にMF籾木結花が自らのシュートでハンドを誘発したPKを決めて勝利。高倉監督は「粘り強く勝ち切れるチームになってきたと思う。もう少しゲームコントロールができれば良いが修正できると思う。よく戦ってくれた。成長途上だけど、勝ち切ることにこだわって戦いたい」と、来年に迫った東京五輪前最後の公式戦となった大会を終えて課題と展望を口にした。

 東京五輪では登録メンバーが18人と絞られるだけに、大会中に負傷離脱が続いたコンディショニングの部分も課題の一つ。地元開催での躍進が期待されるだけに、粘り強さという収穫を得た一方で、大会全体や各ゲームの中でのマネージメントの部分が今後の指揮官に求められることになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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