ガットゥーゾ監督、強豪ナポリ初陣黒星で問題点を指摘 「精神的におかしくなっている」
初采配のパルマ戦で1-2敗戦 「特に最初の酷い10分間がこの時期を象徴している」
イタリア・セリエAの強豪ナポリは、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の初陣となった現地時間14日の第16節パルマ戦で1-2の敗戦を喫した。初采配での黒星となった指揮官は「チームは精神的におかしくなっている」と語っている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
ナポリは前半4分、パルマのMFデヤン・クルセフスキーにあっさりと先制点を献上。後半19分にFWアルカディウス・ミリクのゴールで追いついたが、アディショナルタイムにFWジェルビーニョに決勝ゴールを奪われて敗れた。
これで前任のカルロ・アンチェロッティ氏が率いていた時に始まったリーグ戦の未勝利が8試合に伸びたが、ガットゥーゾ監督は試合後にメンタル面の問題を第一に挙げた。
「チームは精神的におかしくなっている。平穏な状態を取り戻さなければ。選手の能力は高いが、こういう時期はこのようなものだ。特に最初の酷い10分間がこの時期を象徴している。ポジティブなことも見つけたが、まずはこの50日間の勝利がない時期に欠いたバランスを取り戻さなければいけない。ここ数年、2位や3位で終えてきたクラブだから、ブーイングも受ける。まずは、情熱をもって取り組まなければならない」
こうしてメンタル面の状態を語ったガットゥーゾ監督だったが、ピッチ上のサッカー的な問題点も指摘。修正点としてプレッシングの非効率性を挙げている。
「まずは、選手たちをここ数年でプレーしてきたポジションに配置した。最後のところでは4-2-4にもトライをしてみた。ただ、言ってきたようにバランスを欠いた。それはプレッシングのところで、相手はあまりにも簡単にこちらの最初のプレスを突破していく。順位のことを考える前に、まずはチームを改善しないといけない」
相手ボールのスタート時にかける前線の選手によるプレスが無力化されていることが問題点になると、初めてチームを公式戦で率いた指揮官は見たようだ。一昨季まで現ユベントスのマウリツィオ・サッリ監督が率いたチームは、マイボール時の質の高さがクローズアップされてきた。ガットゥーゾ監督は、相手ボールのスタート時の修正を第一に考えることを示唆している。
果たして、情熱がトレードマークの指揮官はナポリを立て直すことができるのか。冬の移籍市場も近づいてきているなか、補強で解決できる問題点の洗い出しも必要な状況だけに、早くも腕の見せ所が来たと言えそうだ。