E-1香港戦で札幌のアカデミー出身者として初の代表キャップとゴールを記録

　森保一監督率いる日本代表は14日、韓国・釜山で開催されているE-1選手権の第2戦で香港と対戦。攻撃陣が爆発して5-0の大勝を収め、2連勝を飾った。香港戦でA代表初ゴールとなる先制点を挙げたDF菅大輝（北海道コンサドーレ札幌）は、「しっかりミートしていこうという気持ちがああいうゴールになった」と振り返り、さらなる結果に貪欲な姿勢を示している。

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　日本は初戦の中国戦からメンバー全員を入れ替え、7選手が先発でA代表デビューとなった。前半8分に菅のゴールで先制すると、同14分にFW田川亨介（FC東京）が追加点。さらに同26分、同アディショナルタイム、後半13分にFW小川航基（水戸ホーリーホック）がネットを揺らしてハットトリックを達成し、大量5得点を記録している。

　豪快な左足のボレーで試合の流れを決定付ける先制点を奪った菅は、これが代表デビュー戦。「チームでもあそこの位置は狙っているけど、いつもは力んでいる感じが多かった。今日はしっかりミートしていこうという気持ちがああいうゴールになった」と自己分析し、いきなりの結果に「意外とそういう時に持ってますね」と笑顔を見せた。

　札幌のアカデミー出身者として初の代表キャップを刻むとともに、得点まで記録した菅。歴史に名を残す一撃となったが、満足はしていない。

「生え抜き選手として初代表でもあるし、初ゴールを取れたというのは良かったですけど、この1得点で満足しないで結果を残していけたら。もともとストライカーですし、まだ『ス』くらいは残っていると思うので、しっかりやっていきたい」

　東京五輪世代の左ウイングバックには、中国戦で先発したMF遠藤渓太（横浜F・マリノス）やDF杉岡大暉（湘南ベルマーレ）といった強力なライバルたちが存在する。熾烈な競争は続くが、「球際の強さ、ロングスプリントは自分の武器だと思うので、出していきたい」と一歩も引くつもりはない。激戦区を勝ち抜いていくために、まだまだ結果を求めていく。