香川アトレチコ移籍にマン・Uのファンハール監督 「いつものうわさ」と否定

 指揮官は2日(現地時間3日)午後、米国ミシガン州アナバーで、ギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップ(ギネス杯)第3戦レアル・マドリード戦の前日練習を終え、イングランド代表FWウェイン・ルーニーとともに記者会見に臨んだ。すると、その前日、英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じた、アトレチコ・マドリードの香川獲得についての質問がオランダ人監督に寄せられた。

 「本当に香川はアトレチコに移籍するのか?」というメディアの質問に対し、指揮官は「私は分からないね、監督だから。おそらくはいつも通りのウワサではないか」と話すに留まった。意味深な笑みを浮かべながらも、イングランドメディアの流したうわさにすぎないという見解を示し、情報が交錯する去就問題に関する回答を締めくくった。

 この日の練習はミシガンスタジアムで行われ、15分限定の公開で、渦中の香川は元気な姿を見せた。ルーニーと談笑しながらランニングするなど、しっかりとウォーミングアップ。その後、控え組のビブスを着たグループに入った時点で、メディアはスタジアムから閉め出された。

 香川は、今回の米国遠征のLAギャラクシー戦とギネス杯初戦ASローマ戦の2試合でボランチ起用された。「10番タイプの選手が多過ぎる」とチーム編成に苦言を呈していたファンハール監督は、練習でも香川をボランチでのみテストするなど、コンバートを画策していたが、ギネス杯2戦目のインテル戦では後半からトップ下で起用。「やっと自分のポジションでプレーできるね」と香川を送り出し、溌剌としたパフォーマンスに目尻を下げていた。

 現時点ではスペイン代表MFファン・マタに次ぐ、トップ下の控えという序列だが、パフォーマンス次第では現在のヒエラルキーを覆す可能性もある。その一方で、マンチェスター・Uがユベントスのチリ代表MFアルトゥーロ・ビダル獲得で合意に至っているという報道もある。

 マンチェスター・Uで定位置を争う道を選ぶのか、アトレチコからのオファーは届くのか。レアル戦では途中出場が濃厚だが、いずれにしても香川はピッチ上で自らの価値を証明するしかない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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