森保J、“大幅入れ替え”で注目すべきポイントは? 2シャドーに求められるプレーを考察

E-1選手権の香港戦での先発入れ替えが濃厚 仲川と田川がスタメン起用か
森保一監督率いる日本代表は現在、韓国・釜山で開催されているE-1選手権に参加している。今大会では3-4-2-1システムを採用しているが、その鍵を握るのは2シャドーのポジション。メンバーの入れ替えが濃厚な第2戦を前に、改めて初戦でのパフォーマンスを振り返り、今回起用される2シャドーに求められるプレーを探っていきたい。
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日本は10日の初戦で中国と対戦し、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)とDF三浦弦太(ガンバ大阪)の得点で2-1の勝利を収めた。先発で3人、途中交代も含めれば5人がA代表デビューを飾る一戦となったなか、最も存在感を発揮した“デビュー組”は左シャドーに入った森島司(サンフレッチェ広島)だろう。
相手にとって捕まえづらい位置でパスを要求し、ボールを受ければスムーズに反転、あるいはシンプルに周囲を使って前向きの選手を作る。序盤こそチーム自体の劣勢もあってなかなかボールが来なかったが、試合が落ち着いてからはコンスタントにチャンスメークに絡み、左ウイングバックの遠藤渓太(横浜F・マリノス)の良さも引き出していた。
森島が広島でプロ入りした2016年は、森保監督が指揮を執っていた時期。五輪代表メンバーとしても共闘しているだけに、その戦術への理解度は頭一つ抜けている。相手の位置を見てギャップに顔を出し、テンポよくボールを動かすことでリズムを作り出す。中国戦ではその繰り返しの成果として先制点のアシストを記録しており、似た形から抜け出そうとするシーンはその前にも見られていた。左を起点とする攻撃が増えていたのは偶然ではないはずだ。
香港戦では仲川輝人(横浜FM)と田川亨介(FC東京)がシャドーに入ると見られているが、彼らの所属チームは4バックを採用しており、決してシャドーとしてのプレーに慣れているわけではない。仲川は大学時代にJクラブの練習に参加した際の経験、田川はU-22代表や古巣のサガン鳥栖での経験があり、それぞれゼロからのスタートではないとはいえ、いきなり戸惑いなくプレーできる保障はない。