ガンバ宇佐美のラスト一冠に懸けた強い思い 去就にはノーコメント貫く

海外移籍のうわさも「ノーコメント」

 試合後は仲間の奮闘を称え、チームとしての勝利を強調していた宇佐美だったが、序盤に自身が起点となって作った二度の決定機が、浦和守備陣の警戒感をより高め、周囲の選手を生かす一因になったことは間違いないだろう。「終わり良ければすべて良しで片付けたくはないですけど、サポーターにも悔しい思いをさせた中で、最後に喜ぶ光景が見られたのは良かったです」と、今季三度目のファイナルでようやく手にしたタイトルの味を噛みしめていた。

 そんな宇佐美の去就を巡っては、現在、様々なうわさが飛び交っている。シュツットガルトをはじめ、ブレーメン、マルセイユ、PSVなどが獲得に乗り出していると報じられているが、天皇杯決勝後に報道陣から問われた宇佐美は「ノーコメント」の一点張り。「正月に家族と過ごして、そこからという感じじゃないですか」と含みを持たせながらも、自らの去就については明言しなかった。

 2シーズンで4つ目のタイトルとなる天皇杯連覇を置き土産に、日本が誇るアタッカーは愛するG大阪を離れて欧州再挑戦を決断するのか。今冬の宇佐美の動向からは、しばらく目が離せそうにない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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