目前で逃し続けるタイトル、盟友の最後を飾れぬ悔しさ… レッズ阿部の目に浮かんだ涙の意味

天皇杯決勝でG大阪に敗戦 「勝てば優勝」の一戦を3年連続で落とす

 浦和のキャプテン、元日本代表MF阿部勇樹の目には涙がにじんでいた。1日の天皇杯決勝で、浦和レッズはガンバ大阪と対戦。前半32分にFWパトリックに先制ゴールを許したが、同36分にFW興梠慎三のゴールで同点。しかし、後半8分に再びパトリックに決められ1-2と敗戦した。

 低迷期を経て2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して以来、浦和はタイトル争いの常連に復活した。同時期にレスター・シティから浦和に2度目の加入を果たした阿部はキャプテンを務め、チームの中心に君臨してきた。今季は、この天皇杯決勝まで全48試合を戦った浦和で45試合にフル出場。2試合の途中出場で欠場は1試合のみと、まさにフル稼働だった。

 しかし、タイトルだけ手が届かない。13年にナビスコカップ決勝で柏レイソルに敗れると、14年はリーグ優勝を懸けたG大阪戦、そしてこの天皇杯と、3シーズン連続で勝利すればタイトル獲得というゲームに敗れた。阿部は、悔しさをかみ殺すようにして語った。

「続けていかなきゃいけないし、足らないところを上げていかないといけない。攻撃の精度もそうだし、守備も年々良くなってはいるけど、プレスとブロックの使い分けも含めてやらないといけない。継続しなくちゃいけないし、今までも継続してやってきた。その中で、タイトルを取れればそうやって進んでいける分かりやすいものになるけど……」

 

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