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ファンハール監督が名門再建に向けて50万ポンドの最新鋭の映像監視システムを導入
記事では「ルイス•ファンハールによる、どの選手がこのクラブでの将来があるのか分析しようという、情け容赦ない追求は練習施設に監視ビデオシステムを設置させるに至った」と伝え、昨季7位に終わった名門の再建策の一つとして報じられた。
DFジョニー•エヴァンズは「トレーニンググラウンドでの詳細がより明確になると思う。(監視カメラシステムに)大金を投じている。何人かの人間がピッチ上のHDカメラをのぞき込んでいる」と同紙に語っている。
ファンハール監督は、マンチェスターの練習場に総額50万ポンドのこのテクノロジーの導入を命じたという。選手たちの間では、ファンハール監督がワールドカップでオランダ代表を指揮している間も、アシスタントコーチのライアン•ギグス氏らの下でトレーニングをしていた映像がブラジルに送られていたのではないか、という疑念が生まれているという。
現在、ギネス•インターナショナル・チャンピオンズカップで米国遠征中のマンチェスター・Uだが、オランダ人指揮官は戦術面での優先順位を洗い直している最中だという。ボールの保持時間、スペースに顔だすタイミング、ポゼッションしながらもボールをロストしたことも考える、などさまざまなファンハール流を選手に植え付けている。
エヴァンズは「監督は、5ヤード右にポジションをとるべきだと言ってくる。ピッチ上で実際に起きていることを見ることができているのですが、僕は10ヤード外れていた。ピッチ上で他の選手がやっていることも、チーム全体で同調することができる。実際に正しいポジションにいるのか。監督が映像で見せてくれるので、理解することができる」と、語った。
アレックス•ファーガソン元監督は、ビデオシステムを使うことはなかったという。デイビッド •モイーズ前監督は導入したが、ファンハール監督ほどではないという。選手の間ではファンハール監督がバイエルン•ミュンヘンの監督時代に導入した監視セットとの類似性を予想する声が出ている。バイエルン時代の映像では選手の表情のアップまで捉え、疲労度まで確認できていたというのだ。
選手の表情一つ、動きだし一つを克明に捉える監視カメラで、凋落した名門をオランダ人指揮官が立て直す。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web