なでしこ、E-1選手権初戦で9-0大勝 高倉監督も手応え「多くの選手が得点したのは収穫」
大会初戦でチャイニーズ・タイペイ相手に序盤からゴールラッシュで9-0と快勝
なでしこジャパン(日本女子代表)は11日、韓国・釜山で開催されているE-1選手権で初戦のチャイニーズ・タイペイ戦を迎え、9-0のゴールラッシュで大勝を収めた。
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日本は前半7分、中盤でボールをカットしたFW岩渕真奈がそのまま中央をドリブルで切り込んでゴール正面からミドル。低いシュートがゴール左に吸い込まれてあっさりと先制に成功。同9分にはペナルティーエリアの入り口付近で相手2人に囲まれながらボールを受けたFW田中美南が、そのまま反転して相手を外して左足シュートを決めて2点リードとした。
さらに日本は前半16分、最終ラインからのロングボールを岩渕がフリックし、2列目から走り込んできたFW小林里歌子が右足の低いシュートを決めた。ほぼ敵陣のみで試合を進めて攻め立てた日本は、同38分にはパスを受けたところで倒されPKを獲得した田中が自らゴール右に蹴り込んだ。同44分には、左サイドで得たFKを素早く始め、中央への折り返しをニアサイドでMF松原有沙が相手と競り合いながら追加点。前半だけで20本を超えるシュートを放った日本は、5-0の大量リードでハーフタイムを迎えた。
高倉麻子監督は後半のスタートからMF林穂之香と、今大会のメンバーで唯一の国外クラブ所属、韓国の水原WFCでプレーするMF池尻茉由を投入。すると同9分、右サイドで鮮やかなフェイントで相手を突破して倒された池尻が、獲得したPKを自ら決めての代表初ゴールでアピールした。後半21分には、左45度付近のFKでMF中島依美が中央に上げたクロスをDF清家貴子がヘディング。代表デビュー戦での初ゴールを決めて7-0とリードを広げた。
後半25分には中央のパス交換から反転した岩渕が再びゴール正面からミドルを決めて、この日の自身2点目。その後はやや攻撃に丁寧さを欠いたが、アディショナルタイムに中島のシュートを相手GKが弾いたボールを池尻が蹴り込んで9-0の大勝を収めた。
来年の東京五輪前では最後の公式戦となる大会の初戦を大勝で終えた高倉監督は、試合後「選手同士がいろいろなコンビネーション、工夫をしながらゴールに向かえた。みんな良さは出してくれたと思うし、課題を修正して成長できる選手だと思う。世界で戦う時、各国に強烈なストライカーがいる。そういう存在を望みながらも、特徴であるいろいろな選手が絡んでゴールに向かうという意味で、多くの選手が得点したのは収穫だと思う」と話した。
前日の開幕戦では韓国と中国が0-0で引き分け、日本は初戦を終えて首位。次戦は中2日で14日に中国と対戦し、さらに中2日の最終戦で韓国と対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)