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強豪対決で輝いた聖和学園のナンバー10 2得点の“和製メッシ”が選手権に旋風を巻き起こすか
満身創痍の中で立った全国の舞台
この日、谷田は”サプライズ”での先発出場を果たしていた。今年8月に左足中足骨を骨折。胃腸炎にも悩まされる時期もあり、主軸でありながら選手権の県大会ではチームに貢献できなかった。負傷以降は練習試合でも先発出場がなかった中で、加見成司監督も「今日の朝、(出場できるか)自分で決めろと言った」と言うように、ぎりぎりの状況でスタートからピッチに立った。
満身創痍の中で後半26分までプレーし、見事に結果で期待に応えた谷田は、「仲間のおかげで全国の舞台に立てた。(久しぶりのスタメンで)後半はきつかったが、この大会が最後なのでやるしかないという気持ちでやった」と試合を振り返った。
2回戦では、同じ東北地方の青森山田と対戦する。独力で試合を決めるアルゼンチン代表メッシをお手本とする背番号10が、1回戦に続く強豪対決で再び輝きを放つことはできるだろうか。
【了】
石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa
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