強豪対決で輝いた聖和学園のナンバー10 2得点の“和製メッシ”が選手権に旋風を巻き起こすか

野洲との「ドリブル対決」で圧巻のプレーを連発

 聖和学園高校(宮城)の10番を背負うFW谷田光は、31日に行われた第94回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、野洲高校(滋賀)戦で2ゴールを奪う活躍を見せ、7-1の大勝に貢献した。バルセロナのFWリオネル・メッシのプレーを見て技を磨き、お手本にもしているという新たな”和製メッシ”が、全国の舞台で実力を示した。

 ニッパツ三ツ沢球技場で行われた強豪同士の注目の一戦、チケットは完売し、立ち見客も大勢いた。それに加え、チケットを買えなかった人たちが近隣アパートの最上階に上り、外から試合を見ようとするほど注目度の高い試合となった。

 ボールを持った選手全員が自陣からでも積極的にドルブルを仕掛けて、狭いエリアでも個人技で次々に打開していく。何度も会場を沸かせた聖和学園の”ドリブルサッカー”は、2005年大会に”セクシーフットボール”旋風を巻き起こし、全国制覇を成し遂げた野洲を圧倒した。

 その中で前半13分の先制点、同18分のチーム3点目を記録したのが背番号10を背負う谷田だ。「1点目は何も考えずに(シュートを)打ったらいいコースにいきました。縦にスペースが空いていたのでイメージがありました。縦に行けるなと。後はいいところにボールを置けたので、シュートまで行けました」と語るように、まさに真骨頂のドリブルで対面する相手を抜き去り、強烈な左足のシュートで均衡を破った。さらに同17分にはゴール正面から放った強烈なシュートがGKに防がれたが、DF小池慶尚が押し込み追加点。1分後には右サイドからのMF高橋勇太のパスに中央へ抜け出して、自身2点目をゲット。前半に挙げた全ゴールに絡む活躍を披露した。

 

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