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母校の勝利を願った藤枝東OBの長谷部と中山 PK戦敗退に「残念です」
試合前にはロッカールームで選手を激励
OBにとっても悔しい敗戦になった。31日に浦和駒場スタジアムで行われた、第94回高校サッカー選手権1回戦の藤枝東高校(静岡)と香芝高校(奈良)の一戦には、日本代表キャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)と、元日本代表FW中山雅史(アスルクラロ沼津)の2人の藤枝東OBが観戦に訪れた。
2人のOBは試合前のロッカールームにも激励に訪れ、気持ちを入れて戦うことの大切さや、球際で戦うこと、感謝の気持ちを忘れずにプレーすることを選手たちに伝えたという。藤色のお馴染みのユニフォームに身を包んだ藤枝東イレブンは、初戦突破へ向けて全力で戦ったが、0-0で試合は終了。PK戦の末に敗れ、無念の1回戦敗退となった。
試合後、長谷部は「残念です。でも、頑張りましたね」と一言だけ残し、足早にスタジアムを後にした。
中山はロッカールームでの激励について「あれが良くなかったのかな」と話し、「選手が思い切りやれたならいいけど」と、後輩たちを気遣った。また、「無失点で終わったけど、点を取らなくては勝てないということ。これをどう自分たちの人生に生かすか。結果を受け止めて、次につなげないとね」と、この敗戦を糧に成長することを、後輩たちへのメッセージとして残した。
それでも最後には、「悔しいですね」とOBの顔に戻り、愛する母校の初戦敗退に無念さを滲ませていた。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
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